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2009年 11月 24日
アメリカヒドリを見てきた。今回はデジスコだったので動きを追うだけで大変だったが、なにしろこの個体は観察条件がよいのがありがたい。
![]() ![]() ![]() ところでこの左右の画像は一見すると嘴基部の黒帯の幅や濃さがかなり異なっているように見え、撮った状況を知らずに見れば別個体と見てしまう人もいるかもしれない。しかしもちろん実際にはどちらも今回の同じ個体。しかも僅か7秒ほどの間に続けて撮ったものだ。 左の画像のように光が強く反射している条件下では、黒い帯が灰色がかっているように見え、一見すると黒帯が微弱な印象に見えてしまうことがある。この部分はアメリカヒドリの場合識別点の一つなので注目されやすいだけのことであって、他の多くの鳥の嘴の黒色部についても同様の現象は普通に起こっている。真っ黒なカラスの嘴だって、光が当たれば一見白く見えることはちょっと思い起こせば誰にでも経験があることだろう。実際には、このアメリカヒドリの嘴基部の黒帯はアメリカヒドリの中でもむしろ十分太く明瞭な方といっていい。北米で撮られた画像の中にも、この個体より黒帯が明らかに狭く目立たない個体もよく見られる。 余談だが、銚子・波崎でクロワカモメが最初に見つかった頃、「似たようなカモメが何個体もいてよくわからない」といった不可解な話が飛び交っていた原因の一つも、光線状態等による嘴の黒帯の見え方の変化にあった。しかも公園池のカモとは異なり、防波堤上のカモメの大群の中に1羽のクロワカモメが現れては飛び去り、また現れるということが繰り返されたため、現れるたびに撮影した画像から、嘴の黒帯が狭い・広い、形状が違って見える、といったことで一々別個体と見なしてしまうという混乱が実際にあったようだ。 2009年 11月 22日
昨日撮影の神奈川県の公園の画像から(ウミウとは別の場所)。ここでは「一見カルガモ風個体」が5羽見られたが、それらはよく見れば明らかに怪しげな風貌で、いわゆる“マルガモ”の特徴を持っていた。しかし単にマガモとカルガモの中間という印象ではなく、体型などにアヒル的な印象が強い。うち1羽の羽色はカルガモにほぼそっくりだが、やはり体型などに他の個体と共通した印象があった。そしてやはりここでも大きなアオクビアヒルが1羽。純粋なカルガモと確信できる個体や、野生のマガモは観察できなかった。ここを訪れるのは2度目なので継続した観察はできていないが、以上の状況からはこれらの“マルガモ”タイプの個体はアオクビアヒルとカルガモの雑種、またはその子孫である可能性が高いと考えられる。
![]() アオクビアヒル(左上)と2羽の“マルガモ” 2羽とも一見カルガモに似るが、嘴爪が先端だけでなく上まで黒い。手前の個体の白っぽい下尾筒にも注目。 ![]() “マルガモ” 奥の個体はマガモ♀に似た羽色だが、それよりやや暗色部が多め。嘴のパターンは縁まで黒いためカルガモに似るが、基部に黄色部がある。 ![]() “マルガモ” 上の手前の個体と同一。一見カルガモに似るが、嘴先端の黄色部が大きく基部も黄色い、下尾筒が白っぽい、尾羽がより白い、などの点が異なる。 これまでも何度か書いたが、もし仮にこうした人為移入による交雑を問題ありと考えるとしても、「捨てアヒル問題」を「餌付け問題」にすり替えていては解決にならないだろう。「東京都内でカモの雑種が何十羽も見つかっている、餌付けが原因ではないか」という趣旨の新聞記事等が以前何度か出たが、この手の捨てられたり放し飼いにされた家禽が関わった雑種と、元々ごく近縁で交雑例の多いヒドリガモ×アメリカヒドリの雑種を勘定に入れ、さらに雑種ではないカモの単なる年齢や換羽状態による変化まで誤って雑種として数えてしまえば、あっという間に何十羽という数が雑種として記録されてしまっても全く不思議ではない。 ちなみにこの公園では大規模な餌付けは行われていないが、近隣住民らしき人が少量の餌を与える姿は数回見かけた。餌付いているもの、いないものを含め全体ではオナガガモ12羽、ヒドリガモ31羽、オカヨシガモ2羽、キンクロハジロ122羽、ホシハジロ103羽をカウントしたが、“マルガモ”以外の雑種は、ヒドリガモの中にアメリカヒドリとの交雑と思われる、頭部に緑色光沢のある個体を1羽確認したのみだった。東京近辺の各地の公園等で見ていると、雑種については程度の差はあれどこも概ね似たような状況であり、以前新聞に書かれたような、「餌付けのせいで様々な組み合わせの雑種が生まれている」などと言えるような状況は見たことがない。またいわゆる“マルガモ”についてはここのような状況の場所も確かにあるが、もちろん普通のカルガモや野生のマガモがそれぞれ群で沢山見られる場所も多い。どこでも同じように“マルガモ”だらけになっているわけでは決してないので、この点も少し落ち着いて見極める必要があるだろう。 関連記事 “マルガモ” それ本当に雑種ですか? 2009年 11月 21日
アメリカコガモも寝っぱなし。他のカモも遠かったり逆光だったりで今ひとつ。小春日和も手伝って強烈に眠気を催してきたので、この際ちょっと昼寝をすることに。しばらく横になってウトウトしたあと、寝ぼけ眼でスコープを覗いたら思いがけずカワウの群中にウミウ発見。見つけたからといってとりたてて他人に喜ばれることもあまりない地味な鳥だが、似ているようで似ていない、難しいようで難しくないこの感じがやっぱりなかなか面白い。
![]() ウミウ(手前)とカワウ ![]() ウミウ(手前)とカワウ 2009年 11月 19日
12日のコスズの場所へちょっと寄ってみたが、今回はかなり群が沖へ離れていてさすがに無理だった。これでもある程度形がわかる角度で視野に入れば目に留まるとは思うのだが・・・。後2枚はついでにその近くで撮れた猛禽と哺乳類を。
![]() スズガモ ![]() ハイタカ ![]() ドブネズミ 2009年 11月 15日
昨年の今頃カモで賑わっていた池へ行ってみたが、期待に反してカモの数は少なく、特に朝は2枚目の画像のように水面がガラ空きでがっかり。それでも時折小群がパラパラ降りてきたりして午後は少しは持ち直していた。それにしても秋色の湿地に溶け込むようにひっそり佇む鳥たちの姿はなかなか悪くない。
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