先日所用で出かけようとした時、近所の小さな川の水面スレスレでなんとオオタカがホバリング(?)している。これはどうも水中に獲物がいるな、と思って見ていると、ほどなくコガモの雌が水面に顔を出した。オオタカはコガモめがけて足を突き出すが、コガモも慌てて再び潜水。オオタカは岸に止まって様子を伺い、コガモが顔を出すとまた突っ込んでいく。こんなに近くでオオタカの狩りを見る機会などなかなかないのだが、あいにくカメラを持っていなかったし、時間がなかったので結末もわからなかったのは返す返すも残念。
ちなみにああいう時になぜコガモは飛んで逃げないのかというと、あの状況では飛ぶとかえって捕まる危険性が高まることをわかっていて、潜水で身をかわしてなんとかオオタカが諦めてくれるのを待っていたのだろう。確かに飛ぶことはどちらにもできるが、潜水はオオタカにはできないのだから、よく考えればこのコガモの選択は極めて合理的だ。ところでこれと全く同じことが、カモが餌付いている公園池で起こったらどうなるだろうか。またどうせ、「餌付けのせいでカモは飛んで逃げる能力を失ってしまった」などと馬鹿なことを言い出す人が出てくるのではないかと想像するとちょっと笑ってしまう。