2011年 04月 27日
顔色
一昨日の画像からアカハラ。周囲の草を見ても見当がつくと思うが、上下は同一個体。このように首をちょっと捻っただけで光の当たり方が変わり、顔の色ががらりと変化してしまう。したがって一枚の画像から亜種の識別を考えるには確かに注意が必要だろう。

a0044783_20323820.jpgただしこれはカモメやジシギなど他の鳥でもそうだが、こうした変化に出くわした際に、「だからわからない」という言い方にすぐに飛びついてしまう人が時々いるのだが、それはそれでむしろ随分と早計というか、今一歩踏み込んだ観察力に欠ける言い方だと思う。この個体にしても実際現場で見た印象や、当日撮影した多数のカットを総合して見た印象は普通に亜種アカハラであり、特にオオアカハラの可能性を感じるようなものではなかった。例えば仮にこの2枚それぞれと全く同条件(―というのは実際はなかなか難しいのだが)でオオアカハラを撮り、計4枚の画像を並べた場合、やはり両亜種間の違いは出るだろうと思う。

またこうしたある程度以上の難度を伴う鳥の識別に関しては、断定を避けることが立派なことであるような言い方も昔からよくあるのだが、これも実際には場合によりけりだろう。例えばある人がある鳥を断定を避けて慎重に扱う場合、その人がその鳥の難しさを本当によく知っているが故ということももちろんあるだろうが、逆にむしろその人の経験不足や観察力不足が原因で違いを十分に感じ取れていないだけという場合も実際多々あり、この辺は案外紙一重という気がするからだ。また時代が進めば情報量が飛躍的に増えて、以前は難しかったものが断定的に扱って差し支えない環境がいつのまにか整っている―ということも珍しくない。特にこの10年ほどのデジタルカメラやインターネットの普及は、そういう面でしばしば革命的と言っても過言ではないほどの大きな変化をもたらし続けている。

ちなみに私は先日からのエントリで「“タダ”アカハラのように見えた」などと幾分ぼかした書き方をしてきたが、これも単に私が個人的にアカハラの亜種に関してはカモメやジシギほど徹底した観察をしたり情報収集をした経験がないからに過ぎず、まさかそうした自分の経験不足を棚に上げて「そういう扱い方をすべきだ」といった不遜な考えからでは全くないことを付け加えておきたいと思う。
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by ujimichi | 2011-04-27 20:54 | ツグミ


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