2013年 12月 18日
謎のハト
昨日たまたまハト関連の話題があって思い出したので、1993年に三番瀬で観察したかなりおかしなハトの写真を以下に3点発掘。実はもっとずっと近くでよく撮れたカットがあったはずだが、20年も前にネガフィルムで撮ったものなのでどこへやったかわからず、すぐには見つかりそうにないのでとりあえずアリモノで…。 

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1993年7月22日 千葉県船橋市 キジバト属(Streptopelia ) 交雑個体

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1993年7月22日 千葉県船橋市 キジバト属(Streptopelia ) 交雑個体(左) とキジバト(右)

見ての通り、一見した印象はまさにキジバト×シラコバトそのものといった感じ。この日、三番瀬の干潟の後背地の草地をキジバトと共にノコノコ歩いているのを偶然発見して「何だこりゃ!?」とかなりの衝撃が走った。キジバトより遥かに白っぽい羽色と黒い首輪はシラコバトを思わせるが、体上面はキジバトを思わせる赤褐色を帯びた鱗模様に覆われている。また虹彩が遠目でわかるほどはっきり赤いのも顔つきがキジバト的に見える要因のようで、シラコバトの虹彩は深い赤なので遠目ではもっと黒っぽく見えるのが普通だろう。大きさや体型はその時々の姿勢や並びなどの問題もあるので微妙だが、シラコバトほど細長く華奢な感じではなく、キジバトの差があまりないような印象も受けた。ただし三番瀬はシラコバトの生息地の埼玉県東部からはそこそこ離れていることも考えると、シラコバトによく似た家禽のジュズカケバトとキジバトの交雑という線も考えられると思う。

ちなみにキジバトとシラコバト・ジュズカケバトは分類上も共にキジバト属 Streptopeliaなので、カワラバト属Columbaのドバトとキジバトの組み合わせよりは遥かに交雑は起こりやすそうに思える。それにしてもこの個体がどこでどういう経緯で生まれて、なぜここでキジバトと一緒に歩いているのだろう?と思うと謎は深まるばかりだった。なお先ほど念のため改めて世界の同属のハト類の画像を検索しても、やはり当てはまるものは見当たらなかったが、私もハト類には普段特に入れ込んでいるわけではなく、この個体を観察した後もそれほど詳しく調べたりはしていないので、何かしら情報・知識の欠落はあるかもしれない。というわけでこうした個体について類似の観察例など、何かご存じの方はぜひ一報頂ければ幸いです。

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Hybrid dove (Oriental turtle dove X Eurasian Collared Dove or Barbary dove?)



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by Ujimichi | 2013-12-18 17:03


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