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2006年 08月 28日
あかんやろ!
ちょっと調べ物をしていたら「こんなビオトープはあかんやろ! 」という面白いページが出てきた。私なりに以前から各地の公園等を見ていて常々感じていたようなことまさにそのもの!と思うようなことが、バシバシと小気味よい文章で綴られていて、全く痛快だった。これは本当に面白いので、多くの人に是非じっくりと読んでほしいと思う。

例えば、豊かな自然環境の残る里山が開発の波から辛うじて免れ、公園なりビオトープなりと言う形で残るということはよくあるが、まあなにしろそうなった途端に整備工事で無茶苦茶に弄繰り回され、生き物の種類も数も半減し時には大半が消滅し、結局台無しになってしまうということはいたるところで起きているようで全く恐ろしい。これは造る側が生物のことを知らなさ過ぎることが最大の原因だろうが、造った後に初めてそこを訪れる人たちの多くも元の豊かな自然の姿を知らず、生き物のこともよく知らないまま、一部の極めて適応力の強い生き物(例えばアメリカザリガニとかシオカラトンボとか)がいるのを見て「自然の豊かな公園だ」と思い込んでしまうという図式があると思う。しかもそれでいて、「自然保護のため生き物の採集は全て禁止」などという画一的なルールができ、それを守るのが自然を大切にすることなのだ、と単純に皆が信じてしまう、ということもあちこちで起きていることだと思う。

もっとも採集に関しては、これだけ自然環境が失われている現在、かなり制限せざるを得ない時代だと思うし、もちろんとりわけ珍しいものを狙い撃ちにするようなマニアの乱獲などは厳しく規制されて当然だと思う。ただ、散々その場の環境を弄繰り回してダメにした挙句に全ての生き物の採集禁止などというのは、一切採集をしない私だってそれおかしいのでは?と思わずにはいられない。

確かにあちこち見ていると、非常にいい形で環境が残されていると思えるところうや、ちゃんとよくわかって管理している人がいるところももちろんある。しかし、それ以上に「なんでこんなことするんだろ?」と思うようなおかしなものがあちこちで造られ続けているのは現実のようだ。

「こんなビオトープはあかんやろ! 」の具体的な事例をじっくり読んで、こういった問題を多くの人に考えてもらえればと思う。一応表紙にリンクしておく。
by ujimichi | 2006-08-28 18:40 | いろいろ


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