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2008年 01月 19日
アクセス倍増
「メタボガモ騒動」が持ち上がって以来、このブログのアクセスは倍増している。ということは、私のことをよく知らない方もかなりご覧になっているのだと思う。となるとひょっとして、一部のエントリだけを読んで、私のことを「餌付けの禁止・抑制運動にただ文句を言っているだけの鳥屋」というような誤解をされると困るので、念のため少しその辺のことを書いておく。

アクセス倍増_a0044783_5452365.jpg確かに私は鳥屋であるけれど、実はかなりのトンボファンでもあるし、さほど詳しくないもののその他の昆虫や植物観察もする。一時期は里山歩きにかなりはまっていたし、風景や環境全体を見ることにも結構興味はある。したがって、多様な生物が複雑に関わりあって暮らす豊かな生態系、およびそうした場所の風景、雰囲気、空気感の持つ素晴らしさというのは自分なりによく知っているつもりだ。 [画像は1996年に描いた里山の水彩スケッチ]

それに比べると、確かに多くの都市公園の環境というのは極めて単調なものだ。まず護岸など水辺の構造そのものが単調な場合が多いし、植物も少なく、大抵水が濁っている。魚類その他の水中生物については全く詳しくないのだが、オオクチバス、ブルーギル、アカミミガメ、アメリカザリガニ、といった外来生物の蔓延が極めて深刻であることも(魚に関しては主に“知識として”だが)よく知っている。そしてコイやカモの餌付けも、水質を悪化させる片棒を担いでいることは普通に見ていても十分想像できるところだ。(やや話はそれるが、今まであちこち歩いていて乾田の単調さ、生物の少なさを知っているだけに、最近は冬季湛水水田とか不耕起農法といったキーワードにもちょっと興味は持っている。)

そういう意味では、餌付けをなくそうとしている人たちの、「単調な環境をもう少しなんとかしたい」といった志の部分※1については実は十分理解できるし、だからこそ餌付けを積極的に肯定はしないと言ってきた。ただいずれにしても、事実に反する情報や誇張された情報を(それが故意ではないとしても)一般に広く植えつけてしまったり、或いは人を不必要に不快にさせたり傷つけたりするような極端かつ拙速なやり方でもってそれを実現しようとすることはしないでほしい、ということでこれまでこのブログで色々発言してきた。ともかくそこのところはここをご覧になっている方々にはぜひとも理解していただきたいと思っている。

※1 ちなみに東京都環境局に関してはそれすらあるのかどうか疑問に感じているのだが・・・
by ujimichi | 2008-01-19 05:23 | 餌やり規制問題について


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