人気ブログランキング | 話題のタグを見る


2008年 09月 03日
忠治大暴落(^^;
一昨日のチュウジは8羽と書いたが、ちょっと気になって念のためさらに精査してみたらそのうち幼鳥2羽が同一個体だった・・・。どうも体の右側と左側で換羽の進行にズレがあり、それが画像によって別個体に見えた原因のようだ。なるほどこういうパターンにも気をつけなきゃいかんなぁ。ということでそのポイントで確認できたチュウジは7羽となる。確か飛んでいったのは9羽だったのだが、とするとあと1羽死角に潜っていて見れなかった個体がいたことになる。いずれにしろ尾羽も含めて一日でこれほど撮れたのは初めてで、ちょっとさすがに撮りすぎて大変だったが、他ポイントで撮った1羽を加えてチュウジ8個体、オオジ1タシギ1をUPしておいた。

ところで実はちょっと面白いものが撮れたので載せる。まず画像のAは見ての通りなんのことはない普通のチュウジシギ。ではBは何だろうか?

忠治大暴落(^^;_a0044783_18114.jpg





おっ!これぞハリオシギでは!?・・・と言いたいところだが、実はBもチュウジシギ、しかもAとBは同一個体なのだ。Bは尾羽の開き方と見る角度によってたまたま“針尾風”に見えているだけのこと。

・・・で、こういうのを見せると、「やっぱりジシギはわからない!」と思う人もいるのは予想できるが、しかし実際現場では尾羽どうこう以前にそもそも全身像がチュウジシギ以外の何者でもなく、ハリオシギの可能性を考えるような個体では全くなかった。そして尾羽は運よく右側左側とも含めかなり撮影でき、枚数も20枚、形状も色パターンも文句のつけようのないチュウジシギだった。

ジシギの難しさを言う場合に、「ジシギはぱっと見ではわからないから尾羽などの細部をとにかく見なければいけない」というような言い方をよく聞く。もちろんジシギの場合尾羽が最も各種の特徴が顕著に現れる超重要ポイントである・・・というところまでは異論がないのだが、しかしこういう言い方も諸刃の剣で、一歩間違うと全身像の観察を疎かにする方向に話が横滑りしかねない面があるように思う。

昔から「ジシギは難しい」という宣伝が徹底して行き届いているせいか、全身像で見分けることを初めから諦めてしまっていて、「わからないからとにかく尾羽を撮ってみて・・・」という風潮もある気がするが、そこまで尾羽偏重だと、もしも↑のBのカットしか撮れなかった場合、かえってそのままあっさりと誤認に結びつきかねない。実際はできる限り「全身も尾羽も」よく見るというのが最も間違いのない見方だと思うし、またその繰り返しによって経験的に全身像のみでも相当的確な判断ができるようになることも間違いなく事実だ。

忠治大暴落(^^;_a0044783_14552660.jpg
チュウジシギ 上のA,Bと同一個体。
by ujimichi | 2008-09-03 07:10 | ジシギ


<< 一転不調 チュウジだらけ >>