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2009年 10月 29日
”マルガモ”
昨日は多摩ニュータウンにある二つの公園池を覗いてきた。どちらもマガモとカルガモの中間的特徴を持ついわゆる“マルガモ”タイプの雑種が見られ、特にそのうち一つの公園の方は20羽ほどいたカモのほとんどが“マルガモ”というびっくりするような状態になっている。なるほどこういう場所の印象が大袈裟に伝われば、「純粋なカルガモはほとんどいない」みたいな話になってしまうのも頷けるが、もちろんその辺りの状況は実際には場所によって全く異なるので十分注意が必要だ。そしてやはり興味深いのはどちらの公園もアオクビアヒルやアイガモといった明らかに野生のカモではない個体が見られたこと。この手の雑種の片親が野生のマガモなのかアヒルやアイガモなのかは、そもそもアヒルの原種がマガモなだけあって外見からは判断しづらいことが多いが、雑種が多くみられる場所にはアヒルやアイガモがいることが多いことは大いに注目に値する点だ。ちなみに分類学上の種名としてはマガモもアヒルもどちらも「マガモ」ということになるので、アヒル×カルガモをマガモ×カルガモとか“マルガモ”と呼んでも間違ってはいないことになるが、しかし実際にはマガモと聞けば野生のマガモを思い浮かべることが多いし、色々誤解を招く恐れもあって不便ではある。カモの雑種については2月19日のこちらのエントリもどうぞ。

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左からアオクビアヒル、“マルガモ”♀、“マルガモ”♂ 2009.10.28 東京都多摩市

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 “マルガモ” 2009.10.28 東京都多摩市
20羽近い群の一部で、写っている個体は全て“マルガモ”。後方の一見カルガモに見える個体も明らかにマガモ的特徴が出ていた。
by ujimichi | 2009-10-29 20:06 | 餌やり規制問題について


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