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2010年 03月 30日
証拠写真
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例えば一羽のカモメがどういう個体なのかを正確に把握できる証拠写真を残すためには、(1)横向きの静止 (2)他個体との直接比較 (3)翼のパターン(飛翔または伸び)―の3要素くらいをできるだけ揃えたいところだ。さらに緊張状態と休息状態、光線状態などでもかなり印象が変わるため、(1)~(3)のそれぞれをさらに色々な条件で撮ることができればなお理想的だ。これらを満たすためには機材の扱いもさることながら、目的の個体をすばやく見つけることや、ある程度次の動きを予測することも必要なので、やはりそれなりに経験を要する部分が大きい。

ところで特に近年野鳥撮影を趣味とする人の間では、距離が遠すぎるとかピンボケとかいった、単なる「思うように撮れなかった写真」や「失敗作」等を何でも「証拠写真」と言い換える風潮がある。これはたぶん多くの場合ちょっとした謙遜のつもりなのかもしれないが、しかしむしろこれでは本来の意味での「証拠写真」に対して失礼なのではないか?とよく思う。確かに「証拠写真」にはピントの精度や距離の近さ、構図の良さなどを必ずしも必要としない面もあるが、しかしそれにしても単なる撮り損じと、私の考える本来の意味での「証拠写真」とはやはり全く別のものだ。
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by ujimichi | 2010-03-30 23:51 | カモメ

2010年 03月 28日
“ハゴロモ”セグロカモメ
17日の画像から。それにしてもこの個体の翼は何でこんなことになってしまったのだろうか。2月初めに撮影された画像では、確かに羽の持ち上がりが左右対称のようにも見え、変異と言われればそうなのかなあ・・・とも思ったがそれ以上はよくわからなかった。ただその後現地で実物を見たり他の画像を見たりしてみると、現時点ではやっぱり事故の可能性を考えた方がいいのではないかという気がしている。

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その理由は持ち上がっている羽はよく見ると左右非対称で、しかもその部位が次列風切と思われること。この日もう少し詳細な観察・撮影ができればよかったのだが、見た限りではどうも雨覆が異常に伸びたのではなく、次列風切が跳ね上がって基部まで露出している状態のように見える。つまり風切が正常で雨覆だけが持ち上がっているならともかく、次列風切が跳ね上がっているとなれば、翼下面側から何らかの障害物が衝突して翼上面側へ強く跳ね上げたのではないか?と考えやすい。具体的には例えば狭い生簀のようなところに翼を広げて飛び込んだ状況を考えてみることもできるかもしれないが、下の想像図のように単純にロープ一本でも衝突時の体勢次第ではこの部分が跳ね上がる可能性はあるように思う。鳥の羽軸はしなるため、少々何かに接触してもすぐに元に戻るだろうが、さすがに基部に強い衝撃が加わればこのような状態になり得るのではないか。またこの個体は第1回冬羽で、羽の持ち上がりが生じている部分は幼羽なので、繁殖地で巣立ち後やっと飛び始めた頃に、飛行術の未熟さから事故に遭ったという可能性も考えられるように思う。

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by ujimichi | 2010-03-28 22:29 | カモメ

2010年 03月 22日
あれっ?
色々過去の画像を見ていて「あれっ?この顔は?」とピンと来るものがあった。以下の2008年12月と2月、及び今年の3月17日の画像の個体は、初列風切の黒色部はP10-P6の5枚で灰色味が強い、P9のパターンが比較的単純な「J」型、首の斑が横縞的、といった点が共通している。年齢や撮影時の状況により変化する要素を差し引いて見るとどうも同一個体の可能性が高そうだ。

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by ujimichi | 2010-03-22 20:15 | カナダカモメ

2010年 03月 13日
3月3日の画像から。オオセグロカモメは換羽が早くて冬のうちから夏羽になる個体が多いが、とはいえ同じ日に撮影した個体でもこれだけの差がある。

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オオセグロカモメ
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by ujimichi | 2010-03-13 19:48 | カモメ

2010年 03月 11日
視点
3日の画像からカナダカモメ。現場で周囲の鳥と比べて見ればどうということもなくカナダカモメなのだが、一枚目の画像だけだとかなり解りにくいと感じる人が多いかもしれない。ところで日本ではカナダカモメというと嘴が小さくて可愛らしく、初列風切も淡色部が多い個体ほどセグロカモメとの差がわかりやすいために喜ばれる傾向がある。ところがアイスランドカモメ(亜種kumlieni)との識別が問題になる北米東部では、むしろ逆にある程度“セグロ的”な個体の方が、“Very good Herring-like Thayer's”などと喜ばれたりもするようで、この辺はちょっと面白いところだ。

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カナダカモメ Larus thayeri

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カナダカモメとセグロカモメ Larus thayeri, Larus vegae
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by ujimichi | 2010-03-11 12:35 | カナダカモメ

2010年 03月 09日
デカム情報
最近なかなか時間がとれなくて保留になっていたが、通称“デカムリン”の識別について 最新情報をUPしておいた。シロカモメとアイスランドカモメの識別は大半の個体では別段難しいと思わないが、この“デカムリン”はやはりなかなか一筋縄ではいかない個体だ。どういう状況で見るかで受ける印象が大きく変わってくるので、たまに見たくらいではなかなかその特徴を正確に評価することは難しい。

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by ujimichi | 2010-03-09 11:14 | カモメ

2010年 03月 04日
凝固剤?
真を写すと書いて写真、とはいうものの、その写真がおかしな錯覚を引き起こすことがよくある。この画像のカナダカモメはお尻にモヤシのようなものをぶら下げているように見えるが、もちろんこれは糞をした瞬間がたまたま写っていたもの。本来空中に静止しているはずのない液体を静止させてしまうのが写真なわけで、特に速いシャッタースピードで撮られたものでは、液体がまるで固いもののように見えてしまうことがよくある。最近ネット上で「異様に嘴の長いトウネン?」が話題になっていたが、あれも嘴の先から泥水が滴り落ちる瞬間が、まるで嘴の延長のように写っているものだった。今年はなかなか出かけられない状態だが、昨日は久々にカナダカモメ7個体を中心にカモメを丸一日堪能してきた。

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カナダカモメ第3回冬羽
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by ujimichi | 2010-03-04 09:51 | カナダカモメ

2010年 03月 03日
ISO1600
曇天対策ということで、いい加減値段が下がってきたD90を購入。すべてISO1600で試し撮りしてきた。さすがに背景が暗い水面だったりするとザラツキが目立つが、ともかく今日のようなひどいどん曇りでも飛翔が止められるのは資料・証拠写真用としての価値は大きい。

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カルガモ

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カルガモ

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カワセミ

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ヤマガラ

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ヤマガラ

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ミソサザイ
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by ujimichi | 2010-03-03 00:16 | 近所