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2011年 12月 30日
北米かっ!
引き続き27日の画像。ここでは比較的暇な時間帯もあれば、なぜか一旦調子が出始めると面白い個体が同時に出てきて慌ててしまうこともある。この時は少し先に飛んでいったホイグリンを追いかけて移動したらアメリカセグロを見つけ、それを撮っていたらカナダを見つけた。その場では気付かなかったが、カナダの飛翔を撮った画像に偶然アメリカセグロが写りこんでいたのがこの一枚。

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アメリカセグロカモメ Larus smithsonianus (左) と カナダカモメ Larus thayeri (右上)
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by Ujimichi | 2011-12-30 17:39 | カモメ

2011年 12月 29日
文献
画像は27日撮影のカナダカモメとセグロカモメ。

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カナダカモメ Larus thayeri (左) セグロカモメ Larus vegae(右)

ところで私は文献漁りというのは以前からちっとも得意でも熱心でもなく、現在手元にある識別関係の文献というのはよく考えるともらい物がとても多い。カモメ関係で少し交流のあった外国人バーダーや研究者がこちらからは特に頼まないのにわざわざ送って下さったものがかなりあり、国内でも最近友人のつてで回していただいたものもある。もちろん内容的には読まずとも経験的にわかっているさということも多いが、一方で例えば繁殖地での調査結果など他では得られない情報が含まれていることも多く、そうしたものを進んで提供して頂けるのは本当にありがたい限りだ。
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by Ujimichi | 2011-12-29 16:34 | カモメ

2011年 12月 28日
Identical
昨日の画像。いくらこの場所でも圧倒的多数を占めるのがセグロカモメであることには変わりはなく、カナダもシロもワシも見つからず、単調な時間帯がしばらく続くこともよくある。そんな一時の中だるみ感を、この濃い背中と黄色い足が一気にぶち破る。2005年に中東で沢山見た、まさにそのまんまの鳥が目の前に立っていた。

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ホイグリンカモメ Larus heuglini

ここまでキレのある個体を見る機会はかなり少ないので、現場ではてっきり11月にseichoudokuさんが見ている個体と同じかと思っていたが、帰宅後画像を比べるとP4のパターンなどが違っていて別個体とわかった。ということは来てないようで意外と来てる!?
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by Ujimichi | 2011-12-28 20:00

2011年 12月 28日
北の国から
オオジシギの本場、北海道のバーダーが感想をこちらのブログに書いておられるので是非。多数のオオジシギを野外と手元の両面から観察してきた方ならではの貴重なご意見です。

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オオジシギ幼羽→第1回冬羽

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by Ujimichi | 2011-12-28 00:27 | 沖縄のオオジシギ?

2011年 12月 26日
一区切り
a0044783_171199.jpgそれにしてもなぜ私が指摘したカットそのものではなく、T9・T10が重なってよく見えない別カットを出してきて拡大しているのか全く解せないが、いずれにしろオオジとされた個体とのパターンの差異は実に軽微。ましてその僅かな差がオオジとチュウジの境界線だとする根拠はどこにもない。それどころか件のオオジとされた個体と同等かそれ以上に白色部の多いチュウジがいることは再三書いているとおり。

そもそもここでこの話を取り上げているのは、撮影者ご本人に納得してもらいたいわけではなく、あのような画像が「沖縄のオオジシギ」として一般に鵜呑みにされ一人歩きしてしまうことを避けることが第一の目的。無論件のサイトについては指摘しようと思えばできる点はまだまだ際限なくあるのだが、それを一々やっていてはこちらの日常生活に支障が出かねないので、この件については一旦ここで一区切りつけ、後の判断は閲覧者一人一人にお任せしたいと思う。
チュウジシギgallinago megala
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by Ujimichi | 2011-12-26 17:03 | 沖縄のオオジシギ?

2011年 12月 25日
追記
さすがにそろそろ説明するのもしんどくなってきたが(^^;、案の定誤解があるようなので少し。22日に紹介したこちらのバンディング画像はチュウジシギの中で特に淡色な個体の例として挙げたわけでない。私が把握している尾羽が淡色のチュウジシギというのは、オオジシギによく見られるように外側尾羽各羽の先端近くの黒帯が内弁・外弁の2つに割れてしまっているものであり、こちらの文献に香港で撮られたバンディング写真が載っているが、これをもし野外で撮影したら日本の観察者のかなりの部分が迷わずオオジと言ってしまいそうなほどの白色部の多さだ。しかも香港ということは沖縄と共通もしくはそれに近い個体群が通過している可能性も大いに考えられるので、この点は非常に興味深い。

またそもそも件の沖縄のオオジシギとされる画像の撮影者ご自身が、例えばこちらのようなかなり白色部の多いチュウジシギの画像を公開しているが、これとオオジとした個体の尾羽パターンに取り立てて明確な違いがあるとは思えない。上に挙げた文献は紙媒体で勝手に載せるわけにもいかないので、参考までに下に海外のもので比較的淡色傾向の強いものを2件紹介しておく。ただしこれらも最も淡色の例という意味ではないのでくれぐれも誤解のないように。

http://www.pbase.com/image/124128396
オーストラリア・ブルーム (チュウジシギの越冬分布域内) 4月

http://birdsmongolia.blogspot.com/2011/11/birdingtour-to-khovsgol-nuur-and.html
モンゴル  Tuul gol near Lun sum (ウランバートルの西・チュウジシギの繁殖分布域内

また前にも書いたように、枚数に関しては公開されている画像から特定するのは無理。(頻度については知らないが、チュウジシギの尾羽枚数自体が18枚のものもいるとされていることも一応は念頭に置く必要はあるだろう。) 外側尾羽の形状(細さ)についてはオオジ・チュウジどちらとも言えるとしか言いようがない。一般に尾羽を上面から見た順光の写真では尾羽一枚一枚の内弁が隠れていることから細く感じ、件の画像のように逆光の場合は1枚の尾羽の全体像が透けて見えるので太く感じるという現象も注意点の一つといえる。
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by Ujimichi | 2011-12-25 22:14 | 沖縄のオオジシギ?

2011年 12月 24日
必勝!アクセスUP法
ジシギ騒ぎのお陰で20日に行った銚子の画像編集が全然進んでいない。まあジシギについてはかなり色々書いたのでさぞアクセスも増えただろうと思いきや、それよりも今回ジシギの話題を書き始める前の19日のアクセス数が妙に多い。なんでだ!?と少し考えてはたと思いついた。なんのことはない、その前の18日、「珍鳥現る」のタイトルのせいか。(笑)

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カナダカモメ Larus thayeri
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by Ujimichi | 2011-12-24 21:00 | カナダカモメ

2011年 12月 22日
沖縄のオオジシギとされる画像Ⅱ
2012.10.13 追記:当該の画像は削除されたようです。

前回に引き続き、同じページ下部に掲載されている2008年9月3日撮影の個体についても言及しておく。この個体はもう少しは全身の様子がわかる画像が公開されているが、私には普通にチュウジシギ幼鳥に見え、これといってオオジシギらしい点が見当たらない。おそらく開いた尾羽の左側(逆立ち状態なので画面上では右側)が白っぽく見える点からオオジシギと考えたのかもしれないが、これに関してはまず尾羽基部に上尾筒が被っており、黒い部分を覆い隠している。さらに強い逆光による透過光が先端部の白味を強調している点にも注意が必要。これに対して右側(画面上では左側)については上尾筒の被りがなく、尾羽そのものが見えているが、黒色部が多いごく普通のチュウジシギのパターンといえる。オオジシギ幼鳥の尾羽がこの条件でこのように見えた記憶はない。上記の様々な条件を考慮すると、例えばこのようなチュウジシギとほぼ同様のパターンと見てよいように思う。全体のプロポーションや色模様もチュウジシギとして全く問題ない。

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オオジシギ Gallinago hardwickii 2011.9.5 神奈川県

ちなみにこうした鳥の識別については、それぞれの時代や地域における情報量、個々人の経験や力量によっては、様々な試行錯誤や紆余曲折はあって当然と思う。ただ、オオジシギは世界的に見れば日本周辺の狭い範囲でしか繁殖しない希少な種であり、環境省レッドリストでは準絶滅危惧種となっている。そうした種の渡来状況について、あまり不用意な識別によって「けっこういる」ような印象が広まってしまうことについては、やはり我々は多少なりとも問題意識を持つ必要はあるように思う。
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by Ujimichi | 2011-12-22 21:30 | 沖縄のオオジシギ?

2011年 12月 21日
尾羽パターンによるオオジシギ・チュウジシギの識別法について
現在かなり一般的になっている、外側尾羽の色パターンによるオオジシギとチュウジシギの識別法(オオジ=淡色・チュウジ=暗色)は、もちろん私より先に気付いていた諸先輩方は各地にある程度いただろうと想像するが、私がウェブサイトや「シギチドリ類ハンドブック」を通して一般に広く普及させた張本人であることは間違いない。であるからにはそれなりに責任もあると思うので、ここではこの識別法の適用範囲や有効性等について少し書いておきたい。

a0044783_15284168.jpgこれまでの私なりの観察経験や知りえた情報の範囲では、この識別法は少なくとも本州では多くの場合極めて有効である。オオジ・チュウジとも幼鳥の方が淡色傾向が強いように思うので注意が必要だが、ということは成・幼の区別をしっかりした上で適用すればさらに精度が上がる。また、それ以外の地域、沖縄や海外においても、外側尾羽が先端の白斑を除いてほぼ真っ黒に近く見えるようなタイプをチュウジシギと見ることは今のところほぼ問題ないように思う。

しかしながら、沖縄や大陸を通過するチュウジシギに関しては本州のものに比べて淡色傾向があり、白色部の量がオオジシギに極めて接近、もしくは重複する個体がどうやらかなりいるようなので、外側尾羽が白っぽいというだけでは軽々にオオジシギと判断することはできない。結局は大きさや全体のプロポーション、尾羽の枚数など、できる限り多くの特徴を観察し総合的に判断する以外にないと思うが、オオジシギの場合はそもそも、「尾羽の枚数が少ない」ことが特徴なので、仮に尾羽が撮影できたとしても、尾羽の脱落や重なりによって枚数が実際より少なく見えている可能性を考慮しなければならず、その辺りについてもかなり高いハードルがあることを認識しておく必要もある。また本州のチュウジシギに関しても、個体によっては淡色部が多めでいくらかオオジシギに接近していたり、尾羽の開き加減や見る角度によっては意外に淡色部が多く見えて誤認の原因になることもあるので注意が必要である。こう書いてしまうと沖縄でオオジシギを識別するのはほぼ不可能なような印象を与えてしまうかもしれないが、それでも典型的で判りやすいオオジシギが現れ、尾羽、全身像とも十分に特徴を捉えた写真がしっかり撮られれば、ある程度の確信を持つことはおそらく十分可能ではないかと想像している。
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by Ujimichi | 2011-12-21 15:32 | 沖縄のオオジシギ?

2011年 12月 21日
沖縄のオオジシギとされる画像
2012.10.13 追記:当該の画像は削除されたようです。

最近また新たに沖縄のオオジシギとされる画像が出てきているようだが、あれくらい、或いはそれ以上に外側尾羽に白色部の多いチュウジシギがいることは海外のバンディング画像その他から確認できているので、あの画像から当該個体がオオジシギであると判断することは全くできない。また面白いことに、同じ撮影者がこれまでに公開した沖縄のチュウジシギの画像にもほぼ同様のパターンのものはいくつもある。尾羽枚数についても、中央尾羽に脱落のある画像で18枚と確定することは困難。また静止像については今のところ体が前向きのもの1点しか公開されておらず、この点も証拠写真としてはあまりにも不十分。

本州のオオジシギのようにある程度普通に渡来していることが元々わかっているものならともかく、“沖縄のオオジシギ”がそうではない以上、十分な検証をするにはもっと1個体を多角的に捉えた一定量の画像が少なくとも必要だろう。ジシギの識別において尾羽が極めて重要な注目点であることは言うまでもないが、しかしながらこれがいつの間にか「尾羽さえ撮れれば決定的」という安易な捉え方にすり替わってしまっているような印象も受ける。またそれにより、はじめから当該個体がオオジシギという前提で分布その他について今後様々な推論等が拙速に展開されてしまうことについても大きな危惧を感じる。

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オオジシギGallinago hardwickii 2011.9.5 神奈川県
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by Ujimichi | 2011-12-21 01:24 | 沖縄のオオジシギ?