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2012年 08月 31日
一週間
今期8月6日と13日に観察した同一個体のオオジシギ幼鳥を並べてみた。

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オオジシギ Gallinago hardwickii 幼羽→第一回冬羽 2012.8.6(左) 2012.8.13(右)
一週間で肩羽の換羽がだいぶ進んでいることがわかる。

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オオジシギ Gallinago hardwickii 幼羽→第一回冬羽 2012.8.6(左) 2012.8.13(右)

A:Z型の斑紋の形状 B:淡色部の中の小黒斑 C:横斑の折れ曲がり箇所

個体特定の際に比較的わかりやすそうな部位にアルファベットを振ってみた。なお一見違うように見える部分は、羽の重なり方、換羽の進行、撮影角度、光線状態、画像の露出などの諸条件に注意するとやはり同じとわかることが多い。なおこの画像ではややわかりにくいが、初列風切が常に三列風切先端から2枚大きく露出しているのも初めに当たりをつける際に役立った。



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by Ujimichi | 2012-08-31 18:28 | ジシギ

2012年 08月 28日
ハリオcall
今日はハリオシギの声(call)の音源を7個体分くらい聞いた。体のサイズからも想像できるように、オオジ・チュウジ・ハリオの3種の中では最も高い声なのは確かなようで、「キィッ」と聞こえるようなものは特徴的だが、やはり声の高さも質もばらつきはかなりあるようで、チュウジとの区別が難しいものもある。一方そのチュウジもこれまで野外で実際に聞いた印象では、オオジと違うように聞こえたり聞こえなかったりで、果たしてどこまで識別の参考になるのか未だに自分の中では解決していない。いずれにしても、声に関しては何よりも外見の観察とセットでの情報にこそ価値があるので、「この個体はこういう声でした」というような具体的な観察事例をお持ちの方は、ぜひ画像と共に掲示板にご報告頂けると参考になります。

下の画像は昨年8月に埼玉県で5羽観察したオオジシギ幼鳥のうちの一羽。この時はこの5羽の一団が鳴きながらしばらく飛び回っていたが、何の加減か、「ゲッ」というより「ジェッ」という感じの意外に軽い声に聞こえ、やっぱりなかなか難しいものだなという印象を改めて受けた。

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オオジシギ Gallinago hardwickii

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オオジシギ Gallinago hardwickii
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by Ujimichi | 2012-08-28 20:06

2012年 08月 26日
好機
先日ネット上でオオジシギがいたと書いてあり、なるほどいかにもオオジやチュウジがいそうな農道にジシギが立っている画像が出ていたので、どれどれ・・・と見てみると、そこに写っていたのは明らかなタシギだった。何を持ってオオジとしたのかは定かではないが、やはり観察状況による先入観がかなり働いたことは確かだろうという印象。

ジシギ類の識別に関しては、環境、行動、飛び方、声なども注意点として昔からよく言われ、確かにある程度参考になる場合もあるとは思うが、しかしながら、むしろかえってこれらの単純化や拡大解釈による弊害の方が目に付く機会も多い。こうした注目点については例外が多いことだけでなく、ものによっては大昔に言われ始めたことが検証不十分なまま引用され続けている可能性にも注意が必要だし、時には同じ事柄について人によって逆のことを言っている場合すらあったりするのも面白い。

つまりこんな場所にいたから、こんな飛び方をしたから、こんな声だったから○○ジシギだ―といった類の識別にはまだまだ注意が必要で、むしろ逆に、姿形の十分な観察・撮影から確実に識別できた個体がどんな場所にいたのか、どんな飛び方をしたのか、どんな声だったのか、また個体差や例外がどれくらいあるのか―といった視点でさらなる再検証を積み重ねる必要があるだろう。例えばタシギと他種の声の違いはさすがに比較的明確だと思うが、これがチュウジとオオジの声の違いとなると私個人的にもまだまだ疑問点は多い。特に姿からの識別の精度については、この数十年で機材の進化や情報量の増加と共に飛躍的に上がっているので、それ以外のこうした要素を検証し直すにはよい時期にさしかかっていると思う。

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▲画像は砂利敷きの農道にいたチュウジシギ(左)タシギ(右)。タシギと他のジシギ類の行動圏は確かにかなりズレもあるが、同時にこうした重複も大きい。
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by Ujimichi | 2012-08-26 18:03 | ジシギ

2012年 08月 25日
またもや
今日の昼間、「あーっ!またネット上でハリオ見つけちゃった!!」などと思っていたら、今回のは撮影者の方が粘って尾羽まで撮られたようで、先ほど見たら尾羽画像が追加でばっちりUPされていた。いやはや、もうインドアはいいからいい加減また実物を見つけたいものだ・・・。

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ハリオシギ Gallinago stenura
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by Ujimichi | 2012-08-25 22:16 | ジシギ

2012年 08月 24日
密かな愉しみⅢ
画像は2004年埼玉県で撮影のハリオシギ。このところのオオジシギを見慣れた目で改めて見直すとやはりこの個体のインパクトはなかなかのもの。ところでそういえば、私はこれまでにネット上で本州のハリオシギを何度も見つけている。この「見つけている」―というのは要するに撮影した方が気付いていないものや、他種としてUPされているものをハリオだと気付いたという意味で、初めからハリオシギとしてUPされているものとは違い、こういうのは間接的とはいえ第一発見者の気分をちょっとだけ疑似体験できるのでなかなか面白い。昨年も1例あったし今年もすでに1例あった。といっても膨大なネット上の画像の中で年に1例あるかないかなので、やはりそんなに簡単にいるわけではないことは念のため断っておきたい。

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ハリオシギ Gallinago stenura 2004.8.31 埼玉県

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ハリオシギ Gallinago stenura 2004.8.31 埼玉県
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by Ujimichi | 2012-08-24 21:16 | ジシギ

2012年 08月 17日
密かな愉しみⅡ
最近関東で撮られた同一個体らしきオオジシギが、よほど愛想のいい個体なのか、何人もの方が撮られてネット上の4か所くらいに出ているのはちょっと面白い。特に三列風切や大雨覆の模様というのは個体差がはっきり出る上に、他の部位に比べて状況による見え方の変化がまだ少ない方なので、しっかり見れば相当正確に個体識別ができる。興味のある方は是非個体識別に挑戦してみてほしいと思う。下の画像はその個体とは関係なく13日撮影の中から1枚。

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オオジシギ Gallinago hardwickii

ところでオオジシギがチュウジシギより警戒心が強いというのはよく言われるところで、私の経験からも確かにその傾向はあると思うが、とはいえでは「逃げたからオオジシギ・逃げないからチュウジシギ」と言えるほど明確なものかというと、もちろんそういうわけではない。オオジシギでも幼鳥はさほど警戒心が強くない傾向もあるように思うし、また成鳥でも個体や状況によっては意外に人に対して無頓着だった経験もある。
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by Ujimichi | 2012-08-17 20:48

2012年 08月 16日
密かな愉しみ
しばらくほったらかしなので更新。そろそろ本州のチュウジシギの渡来状況が気になる時期だが、一応ネット検索では8月14日付のあるブログで既にチュウジシギ成鳥を確認している。尾羽はちゃんとは写っていないが、その他の特徴からはまあ普通にチュウジ。ただしオオジシギとして出ているので撮影者の方は気付いていない様子。実はインドアでこういうのを密かに見つけるのもこの時期の愉しみだったりする。そういえば少し前に他にもかなり面白い例があった。画像は先日13日のオオジシギ幼鳥。

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by Ujimichi | 2012-08-16 18:04 | ジシギ