2010年 07月 31日
キョクアジサシ
画像とスケッチは1988年8月7日 神奈川県川崎市多摩川河口、証拠写真のあるものとしては日本初の観察例となったキョクアジサシ。当時はもちろん日本の図鑑には載っておらず、冬羽や幼鳥が一体どんな姿をしているのか、参考になる写真すらほとんど手に入らなかった時代。この少し前に買った「Seabirds of the World」という写真図鑑で初めてキョクアジサシ幼鳥の写真を見て、「これならわかるぞ!」と期待を膨らませていた矢先の発見だった。あの日、いつになくアジサシが多いことをなんとなく気にしつつもシギチをスコープで1羽1羽チェックしていて、このパンダのような独特の顔がいきなり視野に入った時の、ゾクッ!と全身の毛が逆立つようなあの興奮は今も忘れることができない。

キョクアジサシはこの翌年の1989年7月、茨城県波崎で今度は父が見つけている。その後は千葉・茨城を中心に度々観察されるようになり、私も再度1992年8月に三番瀬で見つけている(―いくつかの写真図鑑にも載っている個体)。もちろんアジサシの大群の中に1羽見つかれば幸運、しかも1日で抜けてしまうことが多いので、確かにそうそう容易に出会える鳥ではないが、実際にはごく少数が毎年のように日本沿岸を通過していると考えるのが自然だろう。

今年は先日まで某所のキョクアジサシが随分盛り上がっていたようで、特に思い入れのある種なので行ってみてもよかったのだが、今年はいろいろあってあまり出かけられないのと、例によってカメラマン100人だのという数字を聞いた途端にやる気をなくしてしまって結局行かなかった。

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キョクアジサシ第1回夏羽(中央手前) とアジサシ 1988年8月7日 神奈川県川崎市多摩川河口
1st summer Arctic Tern Sterna paradisaea August 7th 1988 Tamagawa-river Kawasaki, Kanagawa, Japan

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キョクアジサシ第1回夏羽 1988年8月7日 神奈川県川崎市多摩川河口
1st summer Arctic Tern Sterna paradisaea August 7th 1988 Tamagawa-river Kawasaki, Kanagawa, Japan
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by ujimichi | 2010-07-31 22:08 | アジサシ


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