2010年 11月 28日
斑が多い
昨日気がついたのだが、今年の10月22日に中国・黒龍江省の大慶でウィングタグつきのモンゴルセグロカモメ(バイカル湖でドイツの研究チームにより標識)が撮影されていて、これが頭の斑がかなり多い個体で非常に興味深い。「モンゴル=頭が白い」というイメージを強く持っている人にはにわかには信じ難い姿だろうし、もし日本に出現した場合このような個体の識別は相当難しいことは確かだが、しかし落ち着いて見ていくと確かにモンゴルセグロカモメの特徴をそれなりによく兼ね備えていることがわかる。また頭の斑はこの時点ではかなり多いが、1~3月ごろにかけて急速に減退して頭が白くなる可能性もかなりあるように思う。 <画像はこちら>

2000年ごろから見る機会が増えてきた韓国の秋期のモンゴルセグロカモメの群の画像にも、一見セグロカモメかと思うほど頭の斑の多い個体が時折混じっていて、しかし頭の斑以外の特徴はモンゴル的なので、どうやらそれらもモンゴルなのではないか?と考えていたし、2006年の中国での観察で見た頭の斑の多い個体も同様の理由からモンゴルセグロカモメと判断したが、今回のタグつき個体はそうした考えを改めて裏付けてくれる例といえる。

下の画像は繁殖地でのタグ付けがまだ行われていなかった2002年11月にモンゴルセグロカモメと判断して公開した個体。数千のセグロカモメの群中でもいろいろな点でかなり異質で、かつ韓国の同時期のモンゴルセグロカモメの画像と酷似しているので非常に目に付いた。これまでに韓国や中国で見つかったタグつき個体を見てもわかるように、頭の斑の量はこの時期のモンゴルセグロカモメとしてはむしろ標準的といってもよい。しかしこの当時日本国内では「モンゴル=頭が白い」という固定観念は今以上に強く、こうした個体をモンゴルセグロカモメといっても理解できない人がほとんどだったようだ。

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by ujimichi | 2010-11-28 19:34 | モンゴルセグロカモメ


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