2012年 01月 13日
露出
しつこいようだが、ヤマシギの羽を使った実験をもう少し続ける。
まず基本的な確認事項として―

1.鳥の体そのものは光を通さない
2. しかし一枚一枚の羽毛は光を通す


まずこれを押さえて頂きたい。その上で、鳥の体に見立てた練りゴム(光を通さないもの)に、ヤマシギの羽毛(光を通すもの)を差してそれを撮影する。

a0044783_20272643.jpg<まずこちらは普通に順光で撮影したもの。練りゴムは白に近い灰色、羽毛は褐色の地に黒褐色の縞が入っている。

a0044783_20273797.jpg<次にそれを逆光で撮影してみる。羽毛は光を通すので、逆光状態では光を通さない練りゴムとの明度差が激しくなる。この画像では露出は羽毛に合わせているので、そうすると練りゴムは極端に露出アンダーとなり、最初の順光の画像とはまるで違う暗い色に見えることに注意。

a0044783_20274426.jpg<そこでさらに、同じ逆光状態で今度は練りゴムに露出を合わせる。そうすると見ての通り、練りゴムは本来の色に近づく反面、光を通す羽毛は当然露出オーバーとなり白っぽく輝く。黒褐色の縞は不鮮明になり、所々細くなったり消えかかった状態に見える。褐色の羽毛ですらこれほど白く見えるという点に注意。


「沖縄のオオジシギ」とされた2008年の画像の画面右側の尾羽が白っぽく見えるのは、前回取り上げた重なりの問題に加え、こうした単純な露出の問題との相乗効果と見て差し支えないだろう。逆光状態の撮影ではジシギの体(=光を通さない)の色模様が普通に見えるように+方向に露出を合わせるのが普通なので、その状態で急に尾羽を広げたところを撮影すると、尾羽が光を通して露出オーバーとなりやすいのは至極当然のことといえる。
[PR]
by Ujimichi | 2012-01-13 21:32 | 沖縄のオオジシギ?


<< 前方不注意 ○人的思考回路 >>