画像は11日沖縄の画像。5日間で群を抜いてややこしかった2個体を改めて並べてみた。右はチュウジシギ、左はたぶん大きめのハリオシギと思われる個体(画像集の個体A,尾羽は翌日撮影)。左の個体が畔の下に消えてわずか7分後に、右の個体が同じ畔の、しかもほぼ同じ位置に上がるという恐ろしく紛らわしいことをされてしまったので、さすがに現場では別個体とは判断できず。しかも撮影した画像を見る限りでは、外側尾羽以外の色彩・体型ともに種を分けるだけの明確な差は読み取れなかった。もう一羽いたチュウジとの差からしても、両個体のサイズもたぶんさほど変わらないと思う。これでもし左の個体がハリオで間違いないとすれば、おそらくこの辺りが計測値からも伺えるチュウジとハリオの一番厄介なオーバーラップゾーンか?というのがこの2羽から受ける印象。
ただジシギに限らずこういう際にいつもよく思うのは、こうした難解な個体から両極端の最もわかりやすい個体までの「難易度の幅」をバランスよく把握し見渡しながらものを考えるべきだということ。わかりやすい個体を見ると単純に全ての個体が同様だと思ってしまったり、逆に難しい個体を見ると途端に全てわからないかのように言い出したりというのも割とありがちなことだが、それでは対象の姿をありのままに理解することにはなかなか繋がっていかないように思う。