しばらくこのブログを放置してしまったが、昨日観察した2羽のメリケンキアシシギのうちの1羽にちょっと面白い特徴があったのでとりあえず忘備録として載せておく。メリケンキアシシギの上尾筒は一様な灰褐色か、各羽先端にごく細い羽縁がある程度なのが普通だが、この個体ではもう一段基部寄りにかなり明瞭な淡灰色の横斑があり、キアシシギのパターンに似ている。また体下面の横斑は、メリケンキアシシギとしては少ない方で、下腹あたりに比較的広い白色部がある。しかし全体的な印象はメリケンキアシシギのもので、嘴は基部の黄色が僅かで黒っぽく見え、鼻溝も十分長い。改めて少し北米の画像等を検索してみた範囲では、体下面の斑は個体差の範囲内のようだが、上尾筒については同様の例は今のところ見つからなかった。しかし上尾筒がはっきり見える画像自体が意外に見つからずサンプル数が少なすぎるので、もう少し調べてみる必要がありそうだ。この辺りのバリエーションについてもし何かご存じの方はご一報頂けると嬉しいです。
上尾筒の横斑に注意。
鼻溝は長くて嘴基部から2/3付近まであり、メリケンキアシシギの特徴を示す。