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2007年 12月 16日
慣れないことをやってみた
今日は不忍池でカモと“エサやり防止キャンペーン”の様子をウォッチング。ハス池とボート池を一通り回ってカモをカウントしたあと、思い切って実際に餌やりを注意して回っている東京都環境局の係員の方にお話を伺ってみた。ただし私は普段あまり人とぺらぺら喋る方ではないし、こういうことは一番苦手なので思うように突っ込みきれなかったのはちょっと残念。それにまあ、やっぱりと言うかなんと言うか結局頭に血が上ってしまったのでこちらも正確に憶えていないところもあるが、直後に忘れないように書き留めたメモを元に、できる限り概要を再現してみる。もちろん脚色はしないが、記憶が飛んでたり順番が実際と違ってたりはあると思うのでその辺はご容赦のほどを・・・。(赤字が東京都環境局の係員)
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あのすみません、飛べないカモがいるって聞いたんですけど?

(たまたまそばにいた翼の折れたオナガガモを指差し)
これね、飛べませんよ。


いや、そうじゃなくて太って飛べなくなったとか何とか・・・?

(その辺のオナガガモ数羽を指さし)
ああ・・・これも、それも、メタボですよ

ええーっ!?なんでそんなことわかるんですか??嘘でしょう・・・。

太ってるでしょう。野生のカモはもっとスリムですよ。 

カモって元々こういう体型ですって・・・。何と比べて言われてるんですか?

私今まであちこち行って見てますから、九州とか。
だいたいおたく、なんでそうやって決め付けるんですか?


え!?太ってるとか決め付けてるのはそちらですって!
こいつら(=オナガガモ)春になったらいなくなりますよ。そしたら、嘘バレちゃいますよ・・・。

いや、その辺までは飛ぶかもしれないけど、
こんなに太ってたら渡りの途中で死ぬかもしれないでしょ。


エーっ!!それ、想像じゃないですか!?
「かも知れない」でこんなキャンペーンやってるんですか!?!?
それはおかしいでしょ。

そうですよ。可能性があるんだからやらなきゃいけないでしょ。

・・・・・・(呆)

(だったらエサ不足で餓死する“かもしれない”という理屈で
「エサやりキャンペーン」というのも成り立つわけだな・・・)

それに、ネコに食われてるって、この近所から苦情もきてますから・・・。

それ、どのくらいあるんですか??

件数はちょっとわかりませんけど。。

えっ?わからないんですか!? なるほど・・・わからないんですね。。

あっそれと、餌付けで交雑が増えるとか聞きましたけど、そうなんですか??
雑種、います??

私は見たことないけど、オナガとカルガモとか・・交雑するんじゃないですか・・・?

(“じゃないんですか”って・・・)
そんなの見たことないですよ!

いやあの、私も別にエサをやることがいいとは思ってませんよ、
けど、このキャンペーン、やり方がおかしいでしょ?
主観的だし、全然根拠がないじゃないですか。

いや、我々も根拠があるからやってるんですよ。
(おもむろに例のチラシをとりだして「ほとんど飛べません!」の例の写真を指差し)


ほらこんなに太ってたら帰れないでしょ・・・

(うわ・・・根拠ってそれかい・・・ーー;)

何でこれが太ってるって言えるんですか!?おかしいでしょ。。

とにかく、意見があったら我々を動かしてる都の環境局に言ってください。


はあ・・・環境局に言えばいいんですね。。
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予想はしていたことだが、大体こんな風なつまらぬやり取りになった。まあ実のところ、最後の「我々を動かしてる都の環境局に言ってください」が本音だろうなあ・・・と思う。上から言われたとおりに動くしかない立場というのも確かにお気の毒だとは思うのだが、とにかくこのキャンペーンがどういうものか、改めてよくわかった気がする。「お願い」だの「防止」だのという言葉を使い、「禁止とは言ってませんよ」的なポーズを見せておきながら、結局は異なる意見は絶対に認める気がないようだ。ともかくお相手下さった係員の方、どうもありがとうございましたm(__)m

そういうわけで、「都の環境局に言ってくれ」とのことなので、
ご意見をお持ちの方はぜひともよろしくお願いいたします。

東京都環境局自然環境部計画課
電話 : 03-5388-3505
メール: S0000631@section.metro.tokyo.jp

今日などは12月の日曜日とは思えないほどエサ撒きも鳥の数も少なく、信じられないほど静かだったし、これでもかと大量のエサを投げ込むような人はついに一人も見かけなかった。この期に及んでもまだ、親子連れがちょこっとパンくずを投げただけで腕章をつけた係員が例のチラシをもってすっ飛んで行っていたし、NHKの取材クルーが来て関係者はリハーサルに余念がなかったようだが、筋の通った根拠すらないままここまで「徹底的に」やる必要が果たしてあるものかどうか、極めて強い疑問をもたざるを得なかった。しかしそんなことより何より恐ろしいのは、鳥を知らない一般人はすでに都とマスコミに無残なまでにマインドコントロールされており、「ほんとだ~みんな太ってるね~」などという声を何度も聞いたことだった。

ちなみに私としてはこういう突撃インタビュー(?)は疲れるし性に合わないのでもうしないつもり・・・です。

※当ブログは決して餌付けを積極的に肯定するものではありません。

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by ujimichi | 2007-12-16 17:28 | 餌やり規制問題について


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