2007年 12月 17日
世にも奇妙な日曜日
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キンクロハジロ 2007.12.16 上野不忍池

東京のカモはこの数十年で激減している。人が撒く餌の量自体が激減していて、確かにそれに比例しているようにも見えるのだが、その一方で餌付けと関係がない多摩川のカモも減っていたりと、よくわからないことが多い。不忍池に関してはピーク時は8000羽超だったようなので、先日16日のカウント結果からすると8分の1以下に激減したということになる。これはあくまでそういう事実がある、ということであり、だから餌付けをどうすべきなのか、というのは私にはわからないが、もちろんあれほどまでに徹底して餌付けを目の敵にして無くそうとする理由もよくわからない。

先日16日の不忍池は悪い夢でも見ているような不気味な場所と化していた。鳥の減った池面は冬とは思えないほどガランとしており、腕章をつけた係員がやたらと巡回している。東京都環境局の唱える珍妙な理由の数々も園内放送で何度も垂れ流されている。そして少しでも餌を撒いている人がいるとすかさずチラシを持って係員が飛んでいくし、ボートから餌を撒いた人は早速放送で注意されていた。さらに、観察会の方々が池畔に並んで鳥を見ながらただおしゃべりをしていただけで、2名の環境局の係員がおもむろにその列の両脇を固め、今に餌をやるのではないかとばかりに両側から鵜の目鷹の目で監視していたのだが、それにしても不忍池というのは一体いつからこんなに嫌な雰囲気の場所になったのだろうか?そんなイメージを少しでも和らげようというつもりなのか、すれ違う人に笑顔で会釈する係員もいたが、なんだか意図が見え透いているので余計に嫌になった。「防止」と謳いながらやっていることは実質上明らかに「禁止」であり、そのあたりのあざとさも薄気味悪さを倍増させていた。午後にはNHKの取材クルーが来て関係者はいそいそと説明や打ち合わせに追われていたが、これほど鳥もエサをやる人も減って静まり返っている中、この人たちは一体何をやっているのだろう?という疑問が頭から離れなかった。

私は過剰な餌付けをある程度抑制することで何らかのプラス面があるだろうことは理解しているし、昔のような盛大な餌付けの復権を願っているわけでももちろんない。しかしいずれにしろ今回のキャンペーンは都市伝説のような荒唐無稽な話を役所がマスコミを使って全国に垂れ流すという到底信じられないような馬鹿げたやり方ですすめられており、また、子供がほんの少しパンくずを撒く程度まで許さない異様なまでの徹底ぶりも私には理解しがたい。もちろん餌付けに関する考え方は人それぞれでよいとしても、せめてその拠り所となる基礎的な情報・知識の部分では、一般には本当のことをできるだけ知ってもらいたいと願っている。
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by ujimichi | 2007-12-17 04:22 | 餌やり規制問題について


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