2009年 11月 05日
生態系・・・?
東京近郊のカモは80~90年代に比べて激減していて、特定の場所に行けば沢山見られうというわけにもいかなくなっているので、最近はなるべくあちこちのポイントを小まめに見て回っている。

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画像はそんな中で訪れた公園池で見た風景。「生態系を乱す原因になる」云々で餌やりはやめましょうという立看板が立っていた。もちろん餌やりをどう位置づけるかはそれぞれの場所の特性や諸事情に照らした判断があっていいとは思うのだが、しかしここで殊更「生態系」という言葉を持ち出すのであれば、餌やりどうこう以前にこのコンクリートプールのような恐ろしく人工的な池の造りを何とかしたらどうなのだろうと思う。この場所もそうだが、都市近郊では宅地開発や外来種の蔓延等々によって元あった生態系などとっくにズタズタに崩壊している場所が大半といっていい。各地で普通に行われている、草地や藪を整地して“綺麗な”芝生の公園にすることだって言ってみれば餌やり以上に甚大な生態系の破壊だ。また自然豊かに見える農村部だって、わかりやすい公共工事等以外でも、農業や林業など何らかの形で人が自然に手を加えることは常に行われている。にもかかわらず、なぜか殊餌やり云々という話になると「生態系を乱す」とか「人が自然を変えてはいけない」という類の言い方が都合よく持ち出されるのは随分不可解だ。

もちろん手付かずの自然が残っているような場所で「生態系を乱す原因になるので―」と言うならまだ解るし、以前はよく目にした、まるで何かの使命のようにやたらと大量のエサを撒き散らすようなやり方も決して正しいとは思わないが、最近はむしろただ単に餌やりさえ止めさせれば生態系が保たれるかのような、あまりに単純すぎるイメージが一般に広まってしまっている印象を受ける。

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▲上の画像と同じ池の周りの風景。寝そべったり遊んだりしやすい、歩きやすい、不快な虫などがいない、などの人間側の都合で全国各地の公園等の膨大な面積が単調な芝生やコンクリートで埋められている。

そういえば餌やり関連で最近ちょっと面白い記事を見つけた。良いか悪いかという言い方を急ぐのではなく、観察の大切さを説いているところが非常に共感できた。(記事は本文下の番号をクリックして続きを読めるようになっている。)
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by ujimichi | 2009-11-05 23:29 | 餌やり規制問題について


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